トロツキー写真館

  

流刑仲間と最初の子供

 

流刑仲間と最初の子供、ヴェルホレンスク

(左から3番目がトロツキー、右端がソコロフスカヤ。抱いている子供はジーナ)

流刑仲間と最初の子供(2)

(後列の左から3番目がトロツキー。中列右から2番目がソコロフスカヤ。抱いている子供はジーナ)

 「私たちは再びウスチ・クートに戻った。その年の冬はとくに厳しく、列氏温度計で氷点下44度にまで下がった。ソリの御者は、馬の鼻面からぶら下がったつららを手袋をした手ではがした。私は膝の上に生後10ヵ月の娘[ジーナ]を抱いていた。赤ん坊が呼吸できるよう、毛皮でじょうご状の筒をつくって赤ん坊の顔をおおった。ソリが止まるたびに、心配になって、かぶせた覆いを赤ん坊の顔からとった。それでも何とか旅は無事に終わった。しかし、ウスチ・クートに長くとどまってはいなかった。数ヵ月後、県知事の許可を得て、やや南に位置するヴェルホレンスクに居を移した。そこにも仲間たちがいたからである。」(『わが生涯』第9章「最初の流刑」より)

 

前へ次へ

第1期第2期第3期

 

トロツキー研究所

トップページ

トロツキー写真館