第10章 赤色陸海軍
国際情勢は、ソヴィエト連邦の防衛問題をますます前景に押し出している。党・労働者階級・農民は、赤色陸海軍の問題に現在改めて大きな注意を払わなければならない。
わが国の経済・政治・文化のすべての諸要素は、防衛問題と結びついている。軍隊は、社会構造全体のひな型である。それは最も先鋭な形で体制の強い面のみならず弱い面をも反映する。この分野においては、外観を当てにすることがとりわけ許されないことを経験が教えている。まさにこの問題では、安直な確信を抱くよりは、3度も自己検証し自己批判する方向へ棒を曲げすぎる方がいいのである。
国内における階級的相互関係の問題とこの分野における党の正しい政策とは、軍内部の団結と、司令部と赤軍兵士との相互関係にとって決定的な意義を持っている。工業化の問題は防衛の技術的資源にとって決定的な意義を有している。国際政策と国際労働運動、工業と農業、ソヴィエト制度、民族問題、党とコムソモールの各分野に関して本政綱の中で提起されているすべての諸措置は、赤色陸海軍を強化するうえで第一級の意義を有している。
この分野に関するわれわれの実践的な諸提案は、すでに政治局に提出されている。
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